妊活1「情報収集」
まず私はネットを読み漁った。
伊坂幸太郎の小説『モダンタイムス』で「人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか。検索するんだよ」という一節があったけど、まさにその通り。とにかく妊娠に関すること、不妊に関することを調べまくった。
検索は怖い。
不安なワードばかりが目に飛び込み、アレじゃないか、コレじゃないか。どんどん自分で自分を追い込んでしまう。
年齢は気にしていなかったけど、私は細身で運動経験ゼロ。肉体的に劣っているような気がしたり…
基礎体温をつけ始めてみたはいいが、高温期と低温期の波が良くない気がしたり…
この頃、球児さんが23歳のときにインフルにかかって高熱が出たという話を知り、「そのせいで精子が死んでいるのでは?!」と思い込んだりもした。(インフル程度じゃ精子は死なないというのに)
もうとにかく自分で自分を追い込み、地元の中では一番都会の都市部にある不妊治療のクリニックにわざわざ予約を取ることとなる。
余談。
この猪突猛進っぷりは私の得意とするところである。
とにかく思い込んで行動に移すことが多く、それがいい方に転ぶこともあれば、杞憂に終わることもある。
以前膝の怪我で通院した際も「ネットで〜〜というのを見て、不安で」という話をしたらお医者さんに「あのね、ネットは特殊な事例だからこそ話題になるっていう側面もあるの。その事例は特殊なもの。今回のあなたのは問題ないもの。ネットは上手に使いなさい」と諭されてしまった(汗)
しかし、情報はないよりあったほうがいいと思うし、万が一もあるから、検索はやめないでいる。
エピソード0「妊娠するまで(初期)」
球児さん(旦那)と結婚したのは2013年。
私が28歳の時。
お互いの仕事の都合で式を挙げたのは翌年の2014年。
私29歳。ギリギリ30になる前に式を挙げられて一安心(笑)
結婚当初は式まで一年ある〜とか、新婚生活を満喫したい〜とか、これまた仕事の都合で半年くらい別居婚だったり〜とかで、子どもはまだ先だねーなんて言っていた。
さて、式が終わって新婚旅行にも行き、いよいよ子作りか?!と意気込んだのが2015年6月。
私30歳。
「やればできる!」(下品な表現ですみません)なんて思っていたが、これができない。
お手洗いで月のモノを見下ろしつつ、「これじゃやばい」と思い込む。
(今考えるとそんな焦るほど妊活してなかったが、思い込むとどーしようもない)
ネットを駆使、仲の良い友人に情報をもらう、とにかく妊娠に向けて猪突猛進することとなった…!